ホンダは1月31日、軽自動車「N-BOX」や「N-WGN」など8車種、計155万6855台を対象にリコールを発表しました。
リコールの理由は、エンジンの排気ガスを再循環させる装置(EGR)に不具合があり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなる可能性があるためです。
対象車両は2017年7月~2024年11月までに製造されたもので、国土交通省にも届け出が行われています。
エンジン停止の原因はEGR装置の腐食
問題の原因は、エンジンに搭載されているEGRパイプのフランジ部の材質や作動制御プログラムが不適切だったことです。
特に、冷間時の短距離走行を繰り返すと、EGRバルブ周辺に水分が凝縮し、腐食が進行。
最悪の場合、腐食した破片がEGRバルブに噛み込み、エンジンが停止してしまうというリスクがあります。
これまでに111件の不具合報告がありましたが、現時点では事故は発生していません。
対象車種とリコール対応内容
リコール対象の8車種は以下の通りです。
- N-BOX
- N-BOX Custom
- N-BOX JOY
- N-WGN
- N-WGN Custom
- N-VAN
- N-ONE
ホンダは、対象車両について以下の対応を実施します。
✅ EGRパイプの交換
✅ EGRバルブ開口部周辺の錆除去
✅ エンジン制御コンピュータの対策プログラムへの書き換え
2月1日から全国のホンダ販売店で、無償でプログラムの書き換えを開始し、部品が準備でき次第、交換作業を案内すると発表しています。
「N-BOX」など3車種ではブレーキにも問題
さらに、ホンダは「N-BOX」「N-BOX Custom」「N-BOX JOY」の3車種、計24万5739台(2023年9月~2024年11月製造)について、ブレーキシステムの不具合による「改善対策」も届け出ました。
問題の詳細は以下の通りです。
- エアコンの制御プログラムが不適切 → 低速走行時にブレーキペダルの踏み込みが重くなる
- ブレーキ液圧の制御プログラムが適切でない → ブレーキの効きに影響を与える可能性
この問題により、85件の不具合が報告されており、そのうち1件は物損事故に発展しています。
こちらの対応としても、全国の販売店でプログラムの書き換えが無料で実施されます。
ホンダユーザーは早めの対応を!
今回のリコールおよび改善対策は、安全運転に直接影響する重要なものです。
特に走行中のエンジン停止は、交通事故を引き起こす可能性もあり、大きなリスクとなります。
該当車種のオーナーは、速やかにホンダの公式サイトや販売店に問い合わせ、対応を受けることを強くおすすめします。
問い合わせ先
📞 ホンダお客様相談センター(0120-112010)
また、ホンダの公式リコール情報ページでも最新情報が確認できます。
まとめ
✅ 155万台のリコール発表!N-BOXなど8車種が対象
✅ EGR装置の腐食により、エンジンが停止するリスクあり
✅ N-BOXなど3車種ではブレーキにも問題が発覚
✅ 2月1日から全国のホンダ販売店で無償修理を開始
対象車両にお乗りの方は、早急に対応を!