愛車を手放そうと考えたとき、カーネクストとネクステージの違いについて詳しく知りたいと思う方は非常に多いはずです。
テレビCMやネット広告でよく目にする両社ですが、実は「電話連絡の頻度」や「キャンセル料の規定」、さらには「廃車に関する対応」など、サービス内容には決定的な違いが存在します。
ネット上の評判や口コミを見ていると、「自分の車がどちらの会社で高く売れるのか分からない」「トラブルなくスムーズに手続きできるのか不安」といった悩みを抱えてしまうことも少なくありません。
私自身が実際にリサーチし、周囲の体験談を集めてみた結果をもとに、両社の特徴や査定額の傾向、そしてどんな人にどちらがおすすめなのかを分かりやすく解説していきます。
この記事のポイント
- カーネクストとネクステージの決定的な違い
- 電話の多さやキャンセル規定の比較
- 車種や状態による使い分けのポイント
- トラブルを避けるための具体的な注意点
カーネクストとネクステージの違いと特徴比較

まずは、サービスを利用するうえで絶対に知っておきたい基本スペックの違いについて、項目ごとに詳しく掘り下げていきます。
漠然としたイメージではなく、具体的なルールや強みを知ることで、どちらに依頼すべきかがはっきりと見えてくるはずです。
- 両社の評判や口コミを検証
- 電話連絡の頻度はどうなのか
- 気になるキャンセル料の規定
- 廃車買取ならどちらが得か
- 査定額や買取実績の傾向
両社の評判や口コミを検証
車を売る時に一番気になるのは、やっぱり実際に利用した人のリアルな声ですよね。
私がリサーチして感じたのは、ネクステージは「新しい車の買取に強い」という評判が多く、カーネクストは「どんな車でも値段をつけてくれる」という点が高く評価されているということです。
ネクステージの評判:販売力の強さが査定額に直結
ネクステージは全国に大型店舗を展開しており、自社で強力な販売網を持っています。
そのため、再販しやすい高年式な車や人気車種に関しては、オークション相場を無視したような驚くような高額査定が出たという口コミをよく見かけます。
一方で、店舗での対応については「スタッフの熱意がすごくて高く売れた」という声もあれば、「待ち時間が長かった」「担当者が少し強引だった」という声もあり、店舗や担当者によって対応の質に差があるようです。
カーネクストの評判:手軽さと守備範囲の広さが魅力
対してカーネクストは、実車査定なしで電話だけで完結する手軽さが、忙しい人や対面交渉が苦手な人に支持されています。
「他社で0円と言われた車に値段がついた」という喜びの声が多い一方で、オペレーターの対応がマニュアル通りで事務的だと感じる人もいるようです。
対面でじっくり相談しながら決めたいという人には、少し物足りなさを感じる部分かもしれません。
電話連絡の頻度はどうなのか
一括査定などを利用した経験がある方なら、「電話が鳴り止まないんじゃないか」という恐怖があるかもしれません。
結論から言うと、この点についてはカーネクストの方が精神的な負担は圧倒的に少ないと言えそうです。
カーネクストは必要最低限の連絡のみ
カーネクストは基本的に、申し込み直後の本人確認と査定額提示の電話がメインとなります。
システム化が進んでいるため、しつこい営業電話を何度もかけてくるというよりは、必要な情報を淡々と伝えてくれるスタイルです。
仕事中などで電話に出られない場合でも、着信履歴が埋め尽くされるようなことは少ないでしょう。
ネクステージは熱意あるアプローチ
一方でネクステージは、販売への熱意と同様に買取への意欲も非常に高いため、他社に取られないように積極的に連絡をくれる傾向があります。
これを「自分の車を高く評価してくれている」と捉えるか、「少ししつこい」と感じるかは人それぞれですが、電話が苦手な人は心の準備が必要です。
個人的には、仕事中に何度も着信があると焦ってしまうので、連絡の頻度や時間帯をコントロールしやすいかどうかは重要な選定基準になると感じています。
気になるキャンセル料の規定
ここは契約前に絶対に確認しておかなければならない、最もシビアな部分です。
実は、カーネクストとネクステージの違いの中で、最も注意が必要なのがこの「キャンセル規定」なんです。
トラブルを避けるためにも、以下の比較表を必ず確認してください。
| 項目 | カーネクスト | ネクステージ |
|---|---|---|
| キャンセル料 | 契約成立後は一律30,000円 | 車両引き渡し前なら基本的に無料(要確認) |
| 契約成立のタイミング | 電話で成約を承諾した時点 | 契約書にサインし、車両を引き渡した後など |
| 注意点 | 電話一本で契約成立となるため慎重に | 店舗や担当者により規定が異なる場合あり |
カーネクストの「電話契約」には要注意
表にまとめた通り、カーネクストは「電話で契約しますと言った時点」で契約が成立し、それ以降のキャンセルには一律3万円の違約金が発生するという規約があります。
これは、レッカーの手配などを迅速に行うための仕組みですが、軽い気持ちで「お願いします」と言ってしまうと後戻りできないので注意が必要です。
国民生活センターなどの公的機関でも、車の売却契約における「成立時期」に関するトラブル事例が報告されており、業者によってルールが異なるため注意が呼びかけられています。(出典:国民生活センター『契約の成立時期・契約の解除・違約金』)
ネクステージは比較的柔軟だが確認は必須
ネクステージの場合は、一般的に車両の引き渡し前であればキャンセル料がかからないケースが多いですが、これも契約書の内容次第です。
「やっぱり売るのをやめたい」となった時のリスク管理として、契約書にハンコを押す前に「いつからキャンセル料が発生しますか?」と担当者に必ず確認しましょう。
廃車買取ならどちらが得か
もしあなたの車が、10万キロを超えていたり、故障して動かなかったりする場合、選択肢は大きく変わってきます。
正直なところ、廃車寸前の車や不動車に関しては、カーネクストの圧勝と言っていいかもしれません。
カーネクストは「廃車のプロ」
カーネクストはもともと廃車買取に特化したサービスから成長してきた背景があり、海外への輸出ルートやパーツ販売のノウハウを持っています。
そのため、他社では「処分費用がかかります」と言われるような車でも、「0円以上買取」を保証しており、レッカー代も無料です。
特に、動かない車をレッカー移動する費用は通常数万円かかることがあるため、これが無料になるだけでも大きなメリットと言えます。
そもそも法律上、使用済自動車(廃車)を引き取ることができるのは、自治体の登録を受けた「引取業者」に限られています。
適正なルートでリサイクルされるためにも、こうした認可を受けた専門業者に依頼することが重要です。(出典:環境省『自動車リサイクル関連 法律の仕組み』)
ネクステージは「店頭販売できる車」が欲しい
ネクステージも買取は行っていますが、あくまで「自社の店頭で売れるきれいな車」を欲しているため、商品価値のない車の買取条件は厳しくなりがちです。
「値段がつかないどころか手数料を取られるかも」と不安なボロボロの車なら、迷わずカーネクストに相談するのが正解でしょう。
査定額や買取実績の傾向
では、実際に提示される金額にはどのような傾向があるのでしょうか。
私の調査や周囲の体験談を総合すると、ここでも「車種」による棲み分けがはっきりしています。
高年式・人気車はネクステージ
ネクステージは「SUV」「ミニバン」「軽自動車」などの人気車種に対して、相場の上限ギリギリ、時には相場を超える金額を出すことがあります。
これは、買い取った車をオークションに流さず、そのまま自社の展示場に並べることで中間マージンをカットできるからです。
アルファードやハリアー、N-BOXといった人気車種であれば、ネクステージの査定額にはかなり期待が持てます。
低年式・過走行車はカーネクスト
一方、カーネクストは実車査定を行わない分、コストを削減していますが、現車を見ないリスクを考慮して、高額車の査定額はやや保守的になるケースもあるようです。
ただし、前述したように13年以上経過した低年式車や、10万キロを超えた過走行車に関しては、他社が0円とする中で数万円の値段をつけてくれることがあり、この領域での実績は群を抜いています。
なお、年度の途中で廃車(抹消登録)をした場合、納付済みの自動車税が月割りで還付されることは地方税法で定められています。(出典:東京都主税局『自動車税種別割 Q&A』)
豆知識:カーネクストは自動車税の還付金も買取額に含めて提示されることが多いので、明細をしっかり確認しましょう。
カーネクストとネクステージの違いで選ぶ業者

ここまで個別の特徴を見てきましたが、結局のところ「自分の場合はどうすればいいの?」という疑問が残りますよね。
ここからは、より実践的な視点で、トラブルを回避しつつ最適な業者を選ぶための手順を解説します。
- トラブルを避けるための注意点
- 一括査定サイトとの併用
- 申し込み手順と必要書類
- 結局どっちがいいのかを解説
- カーネクストとネクステージの違いまとめ
トラブルを避けるための注意点
車売却で後悔しないためには、それぞれの業者の「落とし穴」を知っておくことが大切です。
それぞれの業者に対して、ユーザー側が気をつけるべきポイントをまとめました。
ネクステージでの注意点:即決を迫られたら
ネクステージを利用する場合の注意点は、「押しに負けないこと」です。
「今決めてくれたらこの金額にします!」という即決を迫られる場面が多々あるようですが、本当に納得できる金額でなければ、一度持ち帰る勇気を持ってください。
「家族と相談しないと決められない」といったフレーズを用意しておくと、スムーズにかわせるかもしれません。
カーネクストでの注意点:言葉の重み
カーネクストを利用する場合の最大の注意点は、やはり「安易に契約承諾をしないこと」につきます。
電話口で「今の金額なら売りたい」という意思表示をした時点で契約成立とみなされるため、「とりあえず金額だけ知りたい」というスタンスなら、はっきりと「検討します」と伝えましょう。
どちらの業者も悪質ではありませんが、ビジネスとしてのルールが異なるため、こちらの知識不足がトラブルの種になることがあります。
実際に、国民生活センターには「強引に契約させられた」「キャンセルを申し出たら高額な違約金を請求された」といった相談が近年増加しており、契約成立のタイミングには特に注意するよう呼びかけられています。(出典:国民生活センター『車を売る際は要注意!中古車の売却トラブル』)
一括査定サイトとの併用
「カーネクストとネクステージの違いは分かったけど、もっと高く売りたい」と欲張るなら、一括査定サイトを経由するのも一つの手です。
一括査定サイトを使えば、この2社を含めた複数の業者を同時に競わせることができます。
特にネクステージは他社の査定額を意識して価格を上げてくる傾向があるため、比較対象があることは強力な武器になります。
「A社では〇〇万円と言われました」と伝えるだけで、査定額が数万円アップすることも珍しくありません。
ただし、カーネクストは「一括査定の電話ラッシュが嫌な人向けのサービス」という側面もあるため、あえて単独で申し込む人も多いです。
自分の時間をどれだけ査定対応に割けるかによって、併用するかどうかを決めるのが良いでしょう。
申し込み手順と必要書類
いざ申し込むとなった時の流れも、両社では少し異なります。
スムーズに手続きを進めるために、大まかなフローを把握しておきましょう。
ネクステージの申し込みフロー
ネクステージは、WEB申し込み後に電話がかかってきて、実車査定の日時を決め、店舗に持ち込むか出張査定に来てもらいます。
必要な書類(車検証、自賠責保険証、印鑑証明書など)は、契約時にスタッフが丁寧に教えてくれるので、対面ならではの安心感があります。
カーネクストの申し込みフロー
カーネクストは、WEBまたは電話で申し込み、車検証の情報をもとにその場で査定額が提示されます。
金額に納得したら、郵送で送られてくる書類キットに記入して返送し、引き取り日を調整するという流れです。
人に会わずに完結させたいならカーネクスト、対面でしっかり確認したいならネクステージという選び方がスムーズです。
結局どっちがいいのかを解説
長々と解説してきましたが、最終的な判断基準を以下の表にまとめました。
あなたの愛車の状態や、重視したいポイントに合わせて選んでみてください。
| あなたの状況 | おすすめの業者 | 理由 |
|---|---|---|
| 年式が新しく人気車種 | ネクステージ | 自社販売力が強く高額査定が期待できる |
| 10年落ち・10万キロ超え | カーネクスト | 廃車・輸出ルートがあり買取拒否がない |
| 電話や対面交渉が苦手 | カーネクスト | 電話一本で完結し、駆け引きが不要 |
| じっくり相談したい | ネクステージ | 対面で納得いくまで説明を聞ける |
| 動かない・車検切れ | カーネクスト | レッカー代無料で0円以上の買取保証 |
このように整理すると、両社はライバルというよりも、得意とする領域が全く異なるサービスだということが分かります。
自分の車の価値を最大限に引き出してくれるパートナーを選ぶことが、満足のいく売却への近道です。
カーネクストとネクステージの違いまとめ
最後に、今回ご紹介したカーネクストとネクステージの違いについて要点をまとめました。
車を売るというイベントはそう何度も経験するものではないので、失敗のないようチェックリストとして活用してください。
- ネクステージは高年式や人気車種の買取に強い
- カーネクストは低年式や不動車の買取が得意
- ネクステージは実車査定で正確な金額を算出
- カーネクストは電話査定のみで金額が確定する
- ネクステージは電話などの営業活動が熱心な傾向
- カーネクストは必要最低限の連絡で済むことが多い
- カーネクストは契約後のキャンセル料が一律3万円
- ネクステージは引き渡し前ならキャンセル無料のケースあり
- 廃車にするならレッカー無料のカーネクスト一択
- 金額交渉を頑張りたいなら対面のネクステージ
- 忙しくて時間がない人はカーネクストが便利
- 両社とも全国対応しており信頼性は高い
- 自分の車の状態でどちらが高く売れるかは異なる
- 不安な場合はキャンセル規定を事前に必ず確認する
- 最終的な判断は公式サイトで最新情報をチェック
最後までお読み頂きありがとうございます♪
※本記事の情報は執筆時点のものです。買取価格やキャンペーン、規約などは変更される可能性があるため、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。また、契約に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。



