本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

旧型パッソで車中泊は可能?完全ガイドとアイテムや快適化のコツ

TOYOTA

旧型パッソでの車中泊に挑戦してみたいけれど、限られたスペースで本当に快適に眠れるのか、不安に感じていませんか。

この記事では、そんなあなたの疑問に答えるため、旧型パッソの特性を最大限に活かす方法を徹底的に解説します。

具体的な後部座席の倒し方から、より快適な空間を作るためのシートアレンジの工夫、そして完全なフルフラットを実現するための後部座席フラットのやり方まで、一つひとつ丁寧にご紹介。

さらに、おすすめの車中泊マットの選び方や、プライバシー確保に不可欠な目隠しの方法、もっと便利にするための簡単な改造アイデアまで、必要な情報を網羅しました。

この記事を読めば、あなたのパッソが最高の秘密基地に変わるはずです。

  • 旧型パッソの世代ごとのシート構造の違い
  • 後部座席を倒してフラットな空間を作る具体的な手順
  • 車中泊を格段に快適にするおすすめアイテムの選び方
  • 安全に車中泊を楽しむための注意点とマナー

旧型パッソで車中泊は可能?基本の準備

価格.com

  • ①世代別のシート構造の違いとは?
  • ②基本のシートアレンジと種類
  • ③簡単な後部座席の倒し方を解説
  • ④後部座席フラットのやり方とコツ
  • ⑤完全なフルフラットは難しい?
  • ⑥就寝スペースの広さと注意点

①世代別のシート構造の違いとは?

スリービーサポート:イメージ

旧型パッソと一言で言っても、実は世代によってシートの構造やアレンジのしやすさが大きく異なります。

車中泊を計画する上で、ご自身のパッソがどの世代に当たるのかを把握しておくことは非常に重要です。

なぜなら、世代によってフラット化の難易度や必要な工夫が変わってくるからです。

主に旧型として扱われるのは初代(10系)と2代目(30系)ですが、それぞれの特徴を理解することで、よりスムーズに準備を進めることができます。

特に2代目のKGC30/NGC30系は、後部座席の座面が前方に沈み込む「ダイブダウン方式」が採用されているグレードがあり、比較的フラットな空間を作りやすいことで知られています。

豆知識:パッソセッテとの違い

パッソには「パッソセッテ」という7人乗りの派生モデルが存在しましたが、これは全く別の車種です。

通常のパッソとはシートアレンジの方法や室内空間が根本的に異なるため、この記事で紹介する方法は適用できない点にご注意ください。

以下の表で、各世代の主な違いをまとめました。ご自身の車検証などで型式を確認し、参考にしてください。

世代 (型式) 生産期間 後部座席の主な特徴 フラット化のポイント
初代 (KGC10/QNC10) 2004年~2010年 シンプルな背もたれ可倒式。座面は固定。 背もたれを倒した際に大きな段差が生じやすい。厚めのマットやクッションでの段差解消が必須。
2代目 (KGC30/NGC30) 2010年~2016年 座面を引き起こし、背もたれを倒すダイブダウン方式(一部グレード)。リクライニングも可能。 比較的フラットにしやすい世代。ただし、荷室との間にわずかな段差は残るため、補助的な対策は有効。
3代目 (M700A/M710A) 2016年~2023年 背もたれ一体型。リクライニング機能は廃止。 公式なフルフラット機能はなく、大きな段差が発生する。車中泊には大掛かりな段差解消が必要。

このように、特に2代目パッソは旧型の中でも車中泊に適した構造を持っていると言えます。

しかし、どの世代であっても工夫次第で快適な就寝スペースを作り出すことは可能です。

②基本のシートアレンジと種類

スリービーサポート:イメージ

パッソの限られた室内空間を有効活用するためには、基本となるシートアレンジを理解しておくことが第一歩です。

アレンジの基本は後部座席をどう活用するかにかかっています。

これにより、荷室を拡張したり、就寝スペースを生み出したりできます。

主なアレンジは、後部座席の背もたれを前方に倒す「ラゲッジスペース拡大モード」です。

多くのグレードでは、後部座席が6:4の分割可倒式になっているため、乗車人数や荷物の量に応じて柔軟に対応できるのが魅力です。

例えば、1人での車中泊なら片側だけを倒して就寝スペースを作り、もう片方は荷物置き場として活用する、といった使い方ができます。

2人での利用を考える場合は、両方のシートを倒して最大限のスペースを確保する必要がありますね。

また、2代目パッソの一部グレードでは後部座席にリクライニング機能が備わっています。

これは就寝時に頭側を少しだけ上げるなど、微妙な角度調整に役立つことがあります。

残念ながら3代目ではこの機能は廃止されてしまいましたが、旧型ならではのメリットと言えるでしょう。

③簡単な後部座席の倒し方を解説

スリービーサポート:イメージ

ここでは、車中泊仕様にするための基本操作である、後部座席の倒し方を解説します。

特に、比較的フラットにしやすい2代目(30系)のダイブダウン方式を例に、手順を追って見ていきましょう。

操作は非常に簡単で、工具なども一切必要ありません。

手順1:前準備

まず、後部座席を倒したときに干渉しないよう、運転席と助手席のシートを少し前にスライドさせておきます。

また、安全のため、後部座席のヘッドレストは一番下まで下げておくか、取り外しておくとスムーズです。

手順2:後部座席の座面を引き起こす

次に、後部座席の座面(お尻を乗せるクッション部分)の根元あたりにある、解除用のストラップやレバーを探します。

これを引きながら、座面全体を前方へ持ち上げるようにして引き起こします。

座面が垂直に立ち上がった状態になればOKです。

この「座面を引き起こす」ひと手間が、よりフラットな空間を作るための重要なポイントです。

座面を上げたことで、背もたれが倒れるためのスペースが確保され、段差が最小限に抑えられます。

手順3:背もたれを倒す

最後に、後部座席の肩口にあるロック解除ノブを引き上げながら、背もたれを前方へ倒します。

先ほど座面を上げたことで生まれたスペースに、背もたれがすっぽりと収まるはずです。

これで、荷室から続く広い空間が完成します。

戻すときは、これと逆の手順で行います。

背もたれを起こして確実にロックし、その後で座面を元の位置に戻してください。

④後部座席フラットのやり方とコツ

スリービーサポート:イメージ

前述の手順で後部座席を倒しても、実は完全なフラットにはなりません。

荷室の床面と倒した背もたれの面には、どうしても数センチの段差が残ってしまいます。

この段差をいかに解消するかが、快適な睡眠を得るための重要なコツです。

最も手軽で効果的な方法は、段差部分に物を詰めて高さを合わせることです。

例えば、畳んだブランケットや衣類を詰めた収納ボックス、あるいは専用の段差解消クッションなどを使うと良いでしょう。

DIYが得意な方であれば、段差の高さに合わせた木材の板(すのこなど)を用意し、その上にマットを敷くという方法もあります。

これにより、より安定したフラットスペースを作り出すことが可能です。

もう一つのコツは、寝る向きを工夫することです。

一般的に、段差がある場合は頭が荷室側(高い方)に来るように寝ると、違和感が少なくなります。

実際に横になってみて、自分が最も快適だと感じるポジションを探してみてください。

⑤完全なフルフラットは難しい?

スリービーサポート:イメージ

結論から言うと、旧型パッソで何もしない状態で完全なフルフラット(ベッドのような平らな状態)を作り出すのは難しいです。

これはパッソがコンパクトカーとして設計されており、あくまで荷室拡大を主目的としたシートアレンジになっているためです。

特に初代(10系)はシート構造上、背もたれを倒すだけでは大きな段差と傾斜が残ります。

2代目(30系)はかなりフラットに近くなりますが、それでも細かな凹凸や荷室との段差は避けられません。

「ロングソファモード」の注意点

一部のウェブサイトでは、前席のヘッドレストを外して背もたれを後ろに倒し、後部座席と連結させる「ロングソファモード」が紹介されていることがあります。

しかし、これはメーカーが想定した使用方法ではなく、シートに過度な負担をかける可能性があります。

また、大きな隙間や段差ができてしまい、就寝にはあまり適していません。

自己責任で行う裏ワザ的な方法と認識しておく必要があります。

このように、パッソで快適な就寝環境を整えるには、「完全なフルフラットを目指す」というよりも、「凹凸や段差をいかに上手に埋めて、寝心地の良いマットでカバーするか」という発想が重要になります。

完璧な平坦さを求めすぎず、ある程度の妥協と工夫を楽しむのが、パッソで車中泊をする醍醐味とも言えるでしょう。

⑥就寝スペースの広さと注意点

スリービーサポート:イメージ

後部座席を倒して作り出せるスペースの広さは、大人1人が寝るには十分ですが、2人だと少し窮屈に感じるかもしれません。

具体的な寸法は、奥行きが約130cm~140cm、幅は最も広い部分で約120cm程度です。

この寸法からわかる通り、身長が高い方は真っ直ぐに寝ることができません。

そのため、体を少し斜め(対角線上)にして寝るのが基本スタイルになります。

こうすることで、170cm程度の方までなら足を伸ばして休むことが可能です。

注意点として、パッソは車内の高さ(室内高)があまりないため、寝返りを打つ際や起き上がる際に頭をぶつけないよう気をつける必要があります。

また、ドアや内装のプラスチック部分は、冬場には結露しやすく、寝袋などが濡れてしまうこともあります。

タオルを一枚挟むなどの対策をしておくと安心です。

大人1人でのソロ車中泊が最も快適なスタイルと言えます。

もし大人2名での利用を考える場合は、お互いの体格などを考慮し、一度実際に車内で横になってみて、スペース感を確認しておくことを強くおすすめします。

旧型パッソ車中泊を快適にするアイテム

  • ①おすすめの車中泊マットの選び方
  • ②プライバシーを守る目隠しグッズ
  • ③快適化する改造とDIYのアイデア
  • ④安全に過ごすためのマナーと注意点
  • ⑤まとめ:旧型パッソ車中泊を成功させる要点

①おすすめの車中泊マットの選び方

スリービーサポート:イメージ

パッソでの車中泊の快適性を左右する最も重要なアイテムが、車中泊マットです。

シートを倒しただけでは残ってしまう凹凸を吸収し、快適な寝床を提供してくれます。

マット選びで重視したいポイントは「厚さ」と「種類」です。

マットの「厚さ」

パッソのシート段差を効果的に吸収するためには、最低でも5cm、できれば8cm~10cm程度の厚さがあるマットを選ぶのがおすすめです。

厚みがあればあるほどクッション性が高まり、底付き感なく快適に眠ることができます。

ただし、厚すぎると収納時にかさばるため、携帯性とのバランスも考慮しましょう。

マットの「種類」

車中泊マットには主に3つの種類があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合ったものを選びましょう。

  • インフレーターマット
    バルブを開けると自動である程度空気が入るタイプ。クッション性と収納性のバランスが良く、最も人気があります。厚さのバリエーションも豊富です。
  • エアマット
    空気を注入して使用するタイプ。コンパクトに収納できるのが最大のメリットですが、空気の入れすぎによる寝心地の悪さや、穴あきのリスクがあります。
  • 高反発ウレタンマット
    家で使うマットレスのようなタイプ。寝心地は抜群ですが、非常に大きくかさばるため、パッソのようなコンパクトカーにはあまり向きません。

私のおすすめは、やはり厚さ8cm以上のインフレーターマットですね。

空気の量を微調整すれば好みの硬さにできますし、パッソの段差もしっかり吸収してくれます。

幅60cm程度のシングルサイズを1枚用意すれば、ソロ車中泊には十分です。

②プライバシーを守る目隠しグッズ

スリービーサポート:イメージ

安心して車内で過ごすためには、外からの視線を遮る目隠し(シェード)が不可欠です。

目隠しはプライバシー保護だけでなく、光を遮断して安眠を助けたり、断熱効果によって車内温度を快適に保つ役割も果たします。

目隠しグッズには、車種専用設計のものと、汎用品があります。

車種専用サンシェード

パッソの各世代の窓にぴったり合うように作られた製品です。

吸盤などで簡単に取り付けられ、隙間なく窓を覆うことができます。

遮光性や断熱性が非常に高く、最もおすすめの方法です。

フロント、サイド、リアと全窓分がセットになったものが多く販売されています。

汎用カーテンやシェード

カー用品店などで手軽に購入できる汎用品も便利です。

吸盤で取り付けるカーテンや、マグネットで車体に貼り付けるタイプなどがあります。

専用品に比べて安価ですが、サイズが合わずに隙間ができてしまうこともあります。

購入前に、ご自身のパッソの窓のサイズを測っておくと良いでしょう。

100円ショップで販売されている銀マット(レジャーシート)を窓の形にカットして自作する方法もあります。

コストを抑えたい方にはおすすめですが、手間がかかるのと、見た目があまり良くないというデメリットもあります。

どの方法を選ぶにしても、全ての窓をしっかりと覆うことが重要です。

特に、フロントガラスからの光は意外と気になるものなので、忘れずに対策しましょう。

③快適化する改造とDIYのアイデア

スリービーサポート:イメージ

パッソでの車中泊をさらに快適にするために、簡単な改造やDIYを取り入れてみるのも楽しいです。

大掛かりなものではなく、手軽にできて現状復帰も可能なアイデアをいくつかご紹介します。

収納スペースの確保

車内が散らからないよう、収納を工夫しましょう。天井にネットを取り付ける「ルーフネット」は、衣類やタオルなど軽いものを置くのに便利です。

また、助手席の背もたれに取り付ける「シートバックポケット」も、小物を整理するのに役立ちます。

ベッドキットの自作

より本格的なフラットスペースを求めるなら、ベッドキットの自作も選択肢の一つです。

ホームセンターで手に入るイレクターパイプや木材を組み合わせて土台を作り、その上にコンパネなどを敷いてベッド面を作ります。

シートを倒さずにベッドを展開できるため、下の空間を収納として有効活用できるのが最大のメリットです。ただし、製作には時間と技術が必要です。

最も簡単なDIYは、段差解消用のボックスを作ることです。

倒した後部座席の背もたれと荷室の段差にぴったりはまる高さの木箱やプラスチックケースを用意するだけで、フラット化の精度が格段に向上します。

この箱自体も収納として使えるため、一石二鳥です。

車内の快適性を高める改造は、アイデア次第で無限に広がります。

ただし、走行の安全性に影響を与えるような改造や、不正改造にあたるような変更は絶対に行わないでください。

④安全に過ごすためのマナーと注意点

スリービーサポート:イメージ

車中泊は手軽で自由な旅のスタイルですが、安全に楽しむためには守るべきマナーと注意点があります。

特に以下の点には細心の注意を払ってください。

一酸化炭素中毒の危険性

冬場の車中泊で最も注意すべきは、エンジンをかけたまま就寝することによる一酸化炭素中毒です。

積雪によってマフラーが塞がれると、排気ガスが車内に逆流し、命に関わる重大な事故につながります。

暖房のためであっても、就寝時は必ずエンジンを停止してください。

防寒対策は、質の良い寝袋や電気毛布など、エンジンに頼らない方法で行いましょう。

エコノミークラス症候群にも注意

狭い場所で長時間同じ姿勢でいると、血行が悪化しエコノミークラス症候群を引き起こす危険があります。

就寝前や起床後には軽いストレッチをしたり、こまめに水分補給をしたりすることを心がけてください。

車中泊を行う場所

「道の駅」や「サービスエリア」は、あくまで休憩施設であり、宿泊を目的とした長時間の滞在(連泊など)はマナー違反とされています。

仮眠は許可されている場合が多いですが、テーブルや椅子を外に出すなどのキャンプ行為は絶対にやめましょう。

安心して車中泊を行いたい場合は、RVパークなどの公認された有料施設を利用するのが最も確実です。

(参照:国土交通省 道の駅に関するよくある質問

周囲への配慮を忘れず、ゴミは必ず持ち帰るなど、マナーを守ってスマートに車中泊を楽しみましょう。

まとめ:旧型パッソ車中泊を成功させる要点

記事のポイントをまとめます。

  • 車中泊の前に自分のパッソの世代と型式を確認する
  • 2代目(30系)は比較的フラット化しやすい構造を持つ
  • 後部座席を倒す際は前席をスライドさせておく
  • 2代目は座面を引き起こしてから背もたれを倒す
  • 完全なフルフラットは難しく段差解消の工夫が必須
  • 就寝時は体を対角線上にすると足を伸ばしやすい
  • 大人1人での利用が最も快適なスペース感
  • 車中泊マットは厚さ8cm以上のインフレーター式がおすすめ
  • プライバシーと断熱のため全窓に目隠しを設置する
  • 車種専用設計のサンシェードが最も効果的
  • 天井のルーフネットは収納力アップに貢献する
  • 段差に合わせた収納ボックスの設置は手軽で効果的
  • 就寝時は必ずエンジンを停止し一酸化炭素中毒を防ぐ
  • エコノミークラス症候群予防のため適度な運動と水分補給を
  • 道の駅などでのキャンプ行為はマナー違反

最後までお読み頂きありがとうございます♪

 

 

タイトルとURLをコピーしました