「スバル レイバック ダサい」というキーワードで検索すると、本当に人気ないのか、なぜそのような評価があるのか気になりますよね。
一部では厳しい声がある一方で、特定層からの人気も高く、実際の売れ行きは?どうなのでしょうか。
また、購入を考えるならライバル車は?何か、定番の人気色は?何色か、そしてスバルの事故に強い車は?というブランドイメージは本当なのか、といった点も重要です。
さらに、資産価値としての残価率は?どう設定されていて、手放す際の買取相場はいくらですか?といった経済的な側面も見逃せません。
この記事では、レイバックが狙うターゲット層は?誰なのかという点から、ネガティブな評判の背景、そして客観的なデータに基づいた車両の真価まで、あらゆる疑問に答えていきます。
この記事で分かること
- レイバックが「ダサい」と言われる理由
- 客観的なデータから見る本当の評価
- 競合車種との具体的な違い
- 購入前に知るべきメリットとデメリット
スバルのレイバックはなぜダサいと言われる?評判の真相
- ①なぜ中途半端という評価なのか
- ②SNS上で本当に人気ないのか?
- ③一方でどんな層に人気がある?
- ④メーカーが狙うターゲット層は?
- ⑤実際の売れ行きは好調なのか
①なぜ中途半端という評価なのか
スリービーサポート:イメージ
スバル・レイバックが一部で「中途半端」あるいは「ダサい」と評価される最大の理由は、そのデザインコンセプトがスバルの伝統的なイメージと、新たに目指す「都会派」という方向性の間で揺れ動いているように見える点にあります。
本来、スバル車といえば「WRブルー」に象徴されるラリーの血統や、フォレスターのような質実剛健なアウトドアギアとしての力強いイメージがブランドの核でした。
しかし、レイバックはこれらとは一線を画し、より洗練された都市型のクロスオーバーSUVとして開発されています。
この戦略的な転換が、古くからのスバルファン、いわゆる「スバリスト」たちに違和感を与えているのです。
言ってしまえば、武骨で機能美あふれるスタイルを愛してきたファンにとって、上品にまとめられたレイバックは「スバルらしくない」異端な存在に映ってしまうわけですね。
具体的には、以下のような点が「中途半端」という印象を強めています。
エクステリアの各要素
- フロントマスク
大型でシンプルなグリルが「のっぺりしている」と感じられる一方、全体の形状は角張っており、評価が分かれています。特にクローム加飾は好みがはっきり出る部分です。 - シルエット
SUVとしては車高が低めのワゴン寄りのシルエットが、力強いSUV像を求める層には物足りなく映ります。 - ボンネットダクト
ターボエンジンの証でありスバルの象徴ですが、「都会派」というコンセプトにはスポーティ過ぎて不釣り合いだと指摘する声は少なくありません。
これらの要素が組み合わさることで、「ワゴンなのかSUVなのか」「スポーティなのか上品なのか」という、どっちつかずな印象を与えてしまい、「中途半端」という評価に繋がっていると考えられます。
②SNS上で本当に人気ないのか?
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SNSやネット掲示板を見ると「レイバックは人気ない」「ダサい」といったネガティブな意見が目立つのは事実です。
しかし、これが市場全体の評価を正確に反映していると判断するのは早計かもしれません。
その理由は、ネガティブな意見ほどオンライン上では拡散されやすいという特性があるためです。
特に、前述の通り伝統的なスバル像を愛するファンからの「これは我々のスバルではない」という類の批判的な声は、熱量が高く、目につきやすい傾向があります。
注意点
デザインに関する評価は、あくまで個人の主観に大きく左右されます。
SNS上の声は参考の一つとしつつも、それが全てではないと理解しておくことが重要です。
実際には、レイバックのデザインを「上品で落ち着いている」「これまでのスバル車にはなかった洗練された魅力がある」と好意的に評価する声も数多く存在します。
むしろ、これまでのスバルの武骨なデザインを敬遠していた新しい層からは、肯定的に受け入れられているのです。
このように考えると、レイバックは「人気がない」のではなく、評価が二極化しているモデルと捉えるのが実態に近いと言えるでしょう。
③一方でどんな層に人気がある?
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デザインの評価が分かれる一方で、レイバックが特定の層から絶大な支持を得ているのは、その卓越した「乗り心地」と「快適性」にあります。
レイバックは、オーナーや自動車評論家から「高級車のようなしなやかな乗り味」「路面の凹凸を全く感じさせない」と高く評価されています。
静粛性も非常に高く、ベースとなったレヴォーグよりも静かだと感じるユーザーが多いほどです。
レイバックが支持される層
- 快適性を最優先するユーザー
硬い乗り心地を好まず、静かでリラックスできる運転環境を求める層。 - ファミリー層(特に同乗者)
スバルが「奥様対策」と公言するように、これまでスバル車の乗り心地に難色を示していたパートナーを持つ家族。 - 長距離運転が多いドライバー
先進の運転支援システム「アイサイトX」と相まって、疲労の少ない移動を可能にする点を高く評価する層。
このように、車のデザインやブランドイメージよりも、日々の運転における実用的な快適性や安全性を重視する、現実的なユーザーから強い人気を集めています。
言ってしまえば、見た目のスポーティさよりも、乗る人全員が快適に過ごせる空間価値を求める層に、レイバックの魅力は深く刺さっているのです。
④メーカーが狙うターゲット層は?
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スバルがレイバックで狙うターゲット層は、これまでのスバルファンとは少し異なる、明確なプロフィールを持っています。
主なターゲットは、30代から50代の、都市部に住みながらもアクティブなライフスタイルを送る人々です。
彼らは、スバルが誇るAWD(全輪駆動)による走行安定性や世界トップクラスの安全性能を求めつつも、従来のモデルが持つ「武骨さ」や「ギア感」とは違う、より洗練された上質な内外装を望んでいます。
具体的には、「レガシィ アウトバックほどの大きさは必要ないけれど、セダンやワゴンよりは少し車高が高く、見晴らしの良い車が欲しい」と考えている層にぴったりなモデルとして設計されているんですね。
このため、レイバックのマーケティングでは「都会派SUV」という言葉が使われ、上質な本革シートやハーマンカードン製サウンドシステムといった、快適性やプレミアム感を高める装備が標準で備わっている点が強調されています。
これらのことから、レイバックはパフォーマンスの絶対値やスポーティなスタイリングよりも、日々の生活に寄り添う快適さ、上質な雰囲気、そして何より安全性を重視する、成熟したユーザーをメインターゲットに据えていることが分かります。
⑤実際の売れ行きは好調なのか
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レイバックの売れ行きを評価するのは、少し複雑です。
結論から言うと、「単独の目標には届いていないが、シリーズ全体を牽引する人気モデルになっている」という二面性を持っています。
スバルが設定したレイバックの月間販売目標は1,550台と、かなり意欲的な数字でした。
しかし、発売後の実績を見ると、平均して月販1,000台前後で推移しており、この目標は達成できていません。
目標未達の主な要因
アナリストは、約400万円からという比較的高価な価格設定、好みが分かれるデザイン、そして最大の弱点であるハイブリッドモデルが不在であることなどを、目標に届かなかった理由として挙げています。
しかし、この数字だけで「売れていない」と判断するのは早計です。
なぜなら、レイバックはステーションワゴンである「レヴォーグ」シリーズ全体の販売台数の約半数を占めるほどの人気モデルとなっており、レヴォーグとレイバックを合わせたシリーズ全体としては、スバルの国内販売を支える好調な売れ行きを記録しているからです。
つまり、レイバックは「レヴォーグを買おうとしていた人」を「レイバック購入」にシフトさせることには大成功した、と言えます。
市場全体から爆発的に新規顧客を獲得するには至っていませんが、スバルブランド内での需要をうまく捉え、ニッチながらも確固たるポジションを築いた成功モデルと評価できるでしょう。
データで見るスバルのレイバックは本当にダサいのか?
- ①競合となるライバル車は何か
- ②市場での人気色はどれ?
- ③スバルの事故に強い車は本当か
- ④気になる買取相場はいくらですか?
- ⑤意外に高い?残価率はどう?
- ⑥まとめ:スバル レイバックはダサいのか
①競合となるライバル車は何か
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レイバックが投入されたのは、国産車で最も競争が激しい「プレミアムクロスオーバーSUV」市場です。
その中で、最大のライバルと目されるのは、間違いなくトヨタ・ハリアーでしょう。
ハリアーは、このセグメントの絶対王者であり、洗練されたデザインと優れた燃費性能を誇るハイブリッドモデルで市場を席巻しています。
レイバックが最も苦手とする「燃費」という点を、ハリアーは最大の強みとしています。
ただ、レイバックにもハリアーに対して優位な点があります。
レイバックの優位点
- AWD性能と走行安定性
スバル独自のシンメトリカルAWDは、あらゆる天候で高い安定性を発揮します。 - 安全性能
標準装備の「アイサイトX」は、ハリアーの安全装備よりも高性能だと広く認知されています。 - 荷室容量
ワゴンの血を引くだけあり、荷室の広さと使い勝手ではハリアーを上回ります。
他にも、デザイン性で評価の高いマツダ CX-5やCX-60、走りの質を追求したホンダ ZR-Vなども強力なライバルです。
下の表で主要なスペックを比較してみましょう。
主要SUV競合スペック比較
車種 | 本体価格(円) | パワートレイン | WLTC燃費 (km/L) | 荷室容量 (L) |
---|---|---|---|---|
スバル レイバック | 3,993,000~ | 1.8L ターボ | 13.6 | 561 |
トヨタ ハリアー | 3,128,000~ | 2.0L NA / 2.5L HV | 15.4 / 22.3 | 409 |
マツダ CX-5 | 2,909,500~ | 2.0L NA / 2.2L D | 14.6 / 17.4 | 505 |
ホンダ ZR-V | 3,045,900~ | 1.5L ターボ / 2.0L e:HEV | 14.5 / 22.1 | 439 |
※価格は各モデルのベースグレード。燃費、荷室容量は代表的な数値。
このように、レイバックは燃費ではライバルに劣るものの、「走行安定性」「安全性」「積載性」という特定の価値を重視するユーザーにとっては、他にはない魅力的な選択肢となっていることが分かります。
②市場での人気色はどれ?
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レイバックで選ばれているボディカラーは、その「都会的で洗練された」というコンセプトを明確に反映しています。
ディーラーの販売実績などを見ると、人気色は以下の3つに集中していることが分かります。
レイバック人気色トップ3
- アステロイドグレー・パール
- セラミックホワイト
- マグネタイトグレー・メタリック
1位のアステロイドグレー・パールは、レイバックで初めて採用された新色です。
光の当たり方で表情を変える深みのあるグレーで、汚れが目立ちにくいという実用的なメリットも人気の理由でしょう。
2位のセラミックホワイトは、一般的なパールホワイトとは異なり、陶器のようなソリッドで硬質な白さが特徴です。クリーンでモダンな印象を与えます。
3位のマグネタイトグレー・メタリックも定番のダークグレーで、落ち着いた高級感を演出します。これらの人気色に、定番のクリスタルブラック・シリカが続きます。
面白いのは、スバルの象徴的なカラーである「WRブルー」がラインナップにすらないことです。
このことからも、レイバックが従来のファンとは異なる、新しい顧客層に的確にアプローチできていることが分かりますね。
③スバルの事故に強い車は本当か
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「スバルは事故に強い」というブランドイメージは、単なる印象論ではなく、客観的なデータによって裏付けられています。
自動車の安全性能を評価する公的機関「JNCAP(自動車アセスメント)」において、スバル車は常にトップクラスの成績を収めています。
レイバックと基本骨格を共有する兄弟車は、以下のような輝かしい実績を持っています。
- クロストレック/インプレッサ
自動車安全性能2023で最高評価の「ファイブスター大賞」を受賞。 - レヴォーグ
自動車安全性能2020で同じく「ファイブスター大賞」を受賞。
レイバック自体は個別のテストを受けていませんが、これらの受賞モデルとプラットフォームや安全システムを共有しているため、同等の世界最高水準の安全性能を有していることは間違いありません。
スバルの「総合安全」という考え方
スバルの安全思想は、衝突時の安全確保(衝突安全)だけでなく、以下の4つの要素で構成されています。
- 0次安全:見晴らしが良く、そもそも危険な状況に陥りにくい設計。
- 走行安全:AWDなどにより、悪天候でも安定して走れる性能。
- 予防安全:事故を未然に防ぐ「アイサイト」。
- 衝突安全:万が一の衝突時に乗員を保護する堅牢なボディ。
レイバックには、これらの思想が全て注ぎ込まれています。(参照:SUBARU公式サイト 総合安全)
特に、最新の運転支援システム「アイサイトX」が全車に標準装備されている点は、レイバックの大きな強みです。
多くのライバル車が先進安全機能を高価なオプションとしている中で、最高の安全性を標準で提供する姿勢は、安全を最優先するユーザーにとって非常に大きな価値となります。
④気になる買取相場はいくらですか?
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「人気ない」という評判とは裏腹に、スバル・レイバックの中古車市場での価値、すなわち買取相場は驚くほど堅調に推移しています。
比較的新しいモデルのため査定額に幅はありますが、2025年時点での大手買取情報サイトのデータを見ると、おおむね以下のレンジで取引されています。
レイバックの買取相場目安(2025年夏時点)
- 約280万円 〜 370万円
※年式、走行距離、車両状態で大きく変動します。
特に、年式が新しく走行距離の少ない(1万km未満など)車両は、350万円を超える非常に高い査定額が付くケースも報告されています。
新車価格が約399万円からであることを考えると、これは驚異的な価値の維持率(リセールバリュー)と言えるでしょう。
この事実は、レイバックが「不人気車」というレッテルとは裏腹に、中古車市場では「価値が落ちにくい、魅力的な車」と見なされていることを示しています。
熱心な買い手が存在するニッチな市場が形成されており、その価値をしっかりと下支えしているのです。
デザインの好みは分かれても、「優れた乗り心地」「高い安全性」「AWDの信頼性」「ワゴンのような積載性」といったレイバックならではの価値を求める層が確実に存在するため、中古車になっても需要が安定しているわけですね。
⑤意外に高い?残価率はどう?
レイバックの資産価値の高さは、月々の支払いを抑えられる「残価設定型クレジット」の残価率にも明確に表れています。
残価率とは、数年後に車を返却(または買取)する際の、将来の買取保証額の割合のことです。
この率が高いほど、金融機関が「その車は数年後も価値が落ちにくい」と予測していることを意味します。
スバルディーラーが公式に設定している残価率は、非常に高い水準です。
ディーラー残価設定の一例
- 3年後:58%
- 5年後:45%
※契約プランにより変動します。
さらに、独立した市場分析機関の中には、3年後の市場残価率が70%を超える可能性を予測しているところもあります。
これは、ベースとなったレヴォーグと同等、あるいはそれ以上の極めて高い数値です。
これらの客観的なデータは、レイバックが長期的に見て価値が落ちにくい、金融的にも「安全な」選択肢であることを示しています。
オンラインでの評判と、実際の市場価値との間には大きなギャップがあることが分かります。
一部で「ダサい」と評され販売目標に届かなくても、特定の層からの確固たる支持に支えられ、結果的に高い資産価値を維持するという、興味深い現象が起きているのです。
まとめ:スバルのレイバックはダサいのか
スバル・レイバックを巡る評価を多角的に分析してきましたが、最後にこの記事の要点をまとめます。
- 「ダサい」という評価はスバルの伝統的なイメージからの転換に対する一部ファンの反応が主
- ワゴンのシルエットとSUVの車高を組み合わせたデザインが「中途半端」と見られることがある
- SNSではネガティブな意見が目立ちやすいが、評価は二極化しているのが実態
- 一方で「上品で洗練されている」と好意的に評価する新しい顧客層も多い
- 最大の魅力は高級車に匹敵する「しなやかで静かな乗り心地」
- 快適性を重視する層や、これまでのスバル車を敬遠していたファミリー層から高い人気
- メーカーのターゲット層は快適さと上質感を求める30〜50代の都市部在住者
- 月間販売目標は未達だが、レヴォーグシリーズ全体の約半数を占める人気モデル
- 最大のライバルはトヨタ・ハリアーで、燃費性能では劣る
- AWD性能、安全性、積載性では多くのライバルに対し優位性を持つ
- 人気色はグレー系やホワイト系で「都会派」というコンセプトを反映している
- 兄弟車はJNCAPで最高評価を獲得しており、世界トップクラスの安全性能を持つ
- 先進運転支援システム「アイサイトX」が全車標準装備なのは大きな価値
- 「人気ない」という評判に反し、買取相場や残価率は非常に高く維持されている
- 資産価値が高く、金融的にも魅力的な選択肢と言える
最後までお読み頂きありがとうございます♪



