GRスープラの0-100は何秒？加速性能をグレード別や競合と比較

GRスープラ 0-100は何秒？加速性能を徹底比較

GRスープラの0-100加速は何秒ですか？という疑問をお持ちではないでしょうか。

トヨタが誇るこのピュアスポーツカーの加速性能は、多くの車好きの関心事です。

スープラRZの0-100は何秒なのか、スープラSZ-Rの0-100加速はどうか、そして伝説の80スープラ 0-100タイムとの比較など、知りたい情報は多岐にわたるでしょう。

また、スープラは速すぎるとの声も聞かれますが、その圧倒的な馬力や価格、そして兄弟車である86の0-100が何秒かという点も気になるところです。

さらに、永遠のライバルであるフェアレディZとの間でスープラとZどっちが速いのか、スポーツカーの指標となるポルシェの0-100km/hは何秒ですか？といった比較や、そもそも0-100は何秒から速いですか？という基準まで、この記事で全ての疑問に答えます。

この記事のポイント

GRスープラのグレード別0-100km/h加速タイムの公式数値と実測値
伝説の80スープラから最新モデルまでの性能進化
フェアレディZやポルシェ、GR86といったライバル車種との加速性能比較
加速性能を支える技術的背景とコストパフォーマンス

GRスープラの0-100は何秒？グレード別に徹底解説
GRスープラの0-100は何秒？競合との性能を徹底比較

GRスープラの0-100は何秒？グレード別に徹底解説

TOYOTA

①GRスープラの0-100加速は何秒ですか？
②スープラRZの0-100は何秒？
③スープラSZ-R 0-100の加速性能
④伝説の80スープラの0-100タイム
⑤圧倒的な馬力とそれを支える技術
⑥グレードごとの価格とスペック

①GRスープラの0-100加速は何秒ですか？

トヨタ GRスープラ（A90型）の0-100km/h加速タイムは、搭載されるエンジンによって明確に異なります。

現行モデルは3つのグレードで構成されており、それぞれが異なるパフォーマンスを発揮します。

結論から言うと、最上位グレード「RZ」が4.1秒、中間グレード「SZ-R」が5.2秒、エントリーグレード「SZ」が6.5秒というのがメーカー公表値です。

この数値は、スープラが本格的なスポーツカーであることを明確に示しています。

特にRZグレードの4.1秒というタイムは、多くの欧州製プレミアムスポーツカーに匹敵する、まさにワールドクラスの性能と言えるでしょう。

一方で、SZ-RやSZも日常域から高速道路まで、十分以上の爽快な加速感を味わうことが可能です。

GRスープラグレード別0-100km/h加速タイム（公称値）

RZ (3.0L 直6ターボ)： 4.1秒 (8AT) / 4.4秒 (6MT)
SZ-R (2.0L 直4ターボ)： 5.2秒 (8AT)
SZ (2.0L 直4ターボ)： 6.5秒 (8AT)

このように、グレードによって加速性能には大きな差が設けられており、求める走りや予算に応じて最適な一台を選ぶことができます。

次の項目からは、各グレードの性能について、さらに詳しく掘り下げて解説していきます。

②スープラRZの0-100は何秒？

GRスープラの頂点に君臨するRZグレードの0-100km/h加速は、8速ATモデルで4.1秒、6速MTモデルで4.4秒です。

この驚異的な加速性能の源となっているのが、伝統の3.0L直列6気筒ターボエンジン「B58」です。

特に注目すべきは、2020年の改良で施されたパワーアップです。

初期モデルの340馬力から最高出力387馬力へと約14%も向上し、0-100km/hタイムも初期の4.3秒から0.2秒短縮されました。

これは、長年のライバルである日産フェアレディZの復活を前に、性能的な優位性を確固たるものにするというトヨタの強い意志の表れと言えるでしょう。

トランスミッションによるタイム差

8ATモデルが4.1秒であるのに対し、6MTモデルは4.4秒と、数値上はわずかに劣ります。

これは、現代の高度に電子制御されたオートマチックトランスミッションが、ローンチコントロールと電光石火のシフトチェンジにより、人間では不可能なレベルの効率的な加速を実現するためです。

速さだけが魅力ではないMTモデル

タイムでは劣るものの、6MTモデルの魅力は数値では測れません。

自らの操作でパワーを操るという機械との対話、つまり「エンゲージメント」を重視する層にとって、このモデルはかけがえのない価値を提供します。

これは、GRブランドが単なるスペック競争だけでなく、運転の楽しさを追求している証拠です。

実際の加速フィールは、ターボラグをほとんど感じさせないリニアなもので、アクセルを踏み込んだ瞬間から最大トルクが立ち上がり、高回転域まで途切れることなく力強い加速が続きます。

③スープラSZ-R 0-100の加速性能

中間グレードであるSZ-Rの0-100km/h加速タイムは5.2秒です。

RZの圧倒的な速さには及ばないものの、スポーツカーとして非常に高いレベルにあることは間違いありません。

SZ-Rの心臓部は、最高出力258馬力を発生する高出力版の2.0L直列4気筒ターボエンジン「B48」。

しかし、このグレードの真価は直線加速だけでは測れない点にあります。

SZ-R最大の武器は「軽さ」と「バランス」

SZ-Rの最大の武器は、その軽量な車体にあります。

RZと比較して約70kgも軽く、その軽量化は主にフロント部分で実現されています。

この重量配分の最適化がもたらす効果は絶大で、コーナリング時の回頭性はラインナップ随一と評されています。

ノーズが軽く、ドライバーの意のままに鋭く向きを変える感覚は、テクニカルなワインディングロードにおいてRZを凌ぐほどの楽しさを提供します。

絶対的なパワーよりも、バランスと俊敏性を重視するドライバーにとって、SZ-Rは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

サーキットでのゼロヨン（0-400m）テストでは、RZが12秒台を記録するのに対し、SZ-Rは14秒台というデータがあります。

この約1.5秒から2秒の差は、主に後半の伸び、つまりエンジンのパワー差によるものです。

しかし、日常的な速度域での楽しさでは、SZ-Rに軍配を上げる声も少なくありません。

④伝説の80スープラの0-100タイム

ウィキペディア（Wikipedia）

GRスープラを語る上で、その偉大な祖先であるA80型スープラの0-100km/hタイムは約5.1秒から5.6秒の範囲でした。

このタイムは、1990年代のスポーツカーとしてはトップクラスの性能です。

特にRZグレードに搭載された伝説的なエンジン「2JZ-GTE」は、当時の自主規制値である280馬力で公表されていましたが、そのポテンシャルはそれを遥かに上回っていました。

A80スープラの真価：無限のチューニング耐性

A80スープラを伝説の存在へと昇華させた最大の要因は、その並外れたチューニング耐性にあります。

頑強な鋳鉄製ブロックを持つ2JZエンジンは過酷な改造にも耐え、1000馬力を超えるチューニングも珍しくありませんでした。

これは、ノーマル状態の性能を超えた、素材としての無限の可能性を物語っています。

アナログパワー vs デジタルプレシジョン

A80と現行のA90を比較すると、パフォーマンスに対する哲学そのものの違いが見えてきます。

A80の魅力が、チューナーの腕によって無限の可能性を引き出せる「ポテンシャル」にあったのに対し、A90の偉大さは、メーカー出荷時点で既に高度に最適化された「完成度」にあります。

A90は、A80が築いた伝説への敬意を払いながらも、全く新しいアプローチで速さを追求した、現代における究極の回答なのです。

⑤圧倒的な馬力とそれを支える技術

GRスープラの卓越した加速性能は、387馬力（RZグレード）という強力なエンジンだけで実現されているわけではありません。

その速さは、シャシー、ボディ、空力、電子制御といった様々なテクノロジーが一体となった総合的なエンジニアリングの賜物です。

軽量かつ高剛性なボディ

まず土台となるのが、軽量かつ高剛性なボディ構造です。

アルミとスチールを適材適所に配置し、接合技術を追求することで、カーボンモノコックボディを持つレクサスLFAをも上回るボディ剛性を実現しています。

この強固な骨格が、サスペンションの正確な動きを支え、エンジンのパワーを無駄なく路面に伝達します。

徹底された空力性能と電子制御

空力性能も徹底的に追求されています。

特徴的な「ダブルバブルルーフ」や、ボディ底面の空気の流れを最適化するアンダーパネルなど、車体全体でリフト（浮き上がり）を抑制し、高速走行時の安定性を高めています。

速さの秘訣「アクティブディファレンシャル」

そして、パワーを効率的に駆動力へと変換する上で極めて重要な役割を担うのが、RZとSZ-Rに標準装備される「アクティブディファレンシャル」です。

この電子制御式ディファレンシャルは、コーナー脱出時などに左右の駆動輪のロック率を0%から100%の間で連続的に最適制御します。

これにより、ホイールスピンを抑制し、最大限のトラクション性能を発揮。結果として、より速く、より安定した立ち上がり加速を実現しているのです。

これらの技術が組み合わさることで、GRスープラはただパワフルなだけでなく、ドライバーが安心してアクセルを踏み込める、洗練された速さを手に入れています。

⑥グレードごとの価格とスペック

GRスープラの魅力は、そのパフォーマンスだけでなく、戦略的な価格設定にもあります。

ここでは、各グレードのスペックと価格を一覧で比較してみましょう。

どのグレードを選ぶかは、まさに「どのようなカーライフを送りたいか」によって決まりますね。それぞれの個性と価格をじっくり比較検討することが重要です。

グレード	エンジン	最高出力	最大トルク	0-100km/h加速	車両重量	メーカー希望小売価格（円）
RZ	3.0L 直列6気筒ターボ	387PS	500N・m	4.1秒 (8AT)	1,530kg	8,000,000
RZ	3.0L 直列6気筒ターボ	387PS	500N・m	4.4秒 (6MT)	1,520kg	8,000,000
SZ-R	2.0L 直列4気筒ターボ	258PS	400N・m	5.2秒	1,460kg	6,013,000
SZ	2.0L 直列4気筒ターボ	197PS	320N・m	6.5秒	1,410kg	4,995,000

注：価格は2025年3月現在のメーカー希望小売価格（消費税10%込）です。

表を見ると、約500万円からスタートするSZから、800万円のRZまで、幅広い価格帯が設定されていることがわかります。

SZはスープラの世界観を気軽に体験できるエントリーモデル、SZ-Rは軽快なハンドリングが魅力のバランス型、そしてRZは世界レベルのパフォーマンスを誇るフラッグシップモデルと、それぞれのキャラクターが明確です。

これにより、ユーザーは自身の予算と求める性能に応じて、最適なスープラを選ぶことができます。

GRスープラの0-100は何秒？競合との性能を徹底比較

TOYOTA

①結局スープラとZどっちが速い？
②ポルシェの0-100km/hは何秒ですか？
③GR86の0-100は何秒？
④スープラは速すぎると言われる理由
⑤0-100は何秒から速いですか？
⑥まとめ：GRスープラの0-100は何秒

①結局スープラとZどっちが速い？

NISSAN

「スープラとZ、どっちが速い？」これは日本のスポーツカーファンにとって永遠のテーマです。

両者の動力性能は、結論から言うと「ほぼ互角」と評価するのが最も妥当でしょう。

ただし、その加速のキャラクターには明確な違いがあります。

スペックと実測データの比較

日産フェアレディZは最高出力405馬力の3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、スープラRZの387馬力を上回ります。

一方、最大トルクはスープラの500N・mに対し、Zは475N・mとスープラに軍配が上がります。

ある専門誌がウェットコンディションで行った0-400m加速テストでは、GRスープラRZ（8AT）が13.830秒、フェアレディZ（6MT）が13.938秒と、僅差でスープラが勝利しました。

しかし、その内訳を見ると、スタート直後の発進加速ではZが優位に立ち、高回転域での伸びに優れるスープラが後半で逆転するというレース展開でした。

加速キャラクターの違い

フェアレディZ
中速域でトルクが力強く盛り上がる「中速トルク型」。背中を蹴飛ばされるような伝統的なFRスポーツの加速感を味わえます。
GRスープラ RZ
低回転からリニアにパワーが立ち上がり、レッドゾーンまで一気に吹け上がる「高回転の伸び」が特徴。洗練されたスムーズな加速を提供します。

どちらが速いかという問いの答えは、シチュエーションによって変わります。

静止状態からの短距離加速ではZが有利な場面もあり、中間加速やより長い距離ではスープラに分があります。

最終的には、ドライバーがどちらの加速フィールを好むかという感性の問題に行き着く、良きライバル関係と言えます。

②ポルシェの0-100km/hは何秒ですか？

PORSCHEジャパン

スポーツカーの世界において絶対的な基準であるポルシェと比較すると、GRスープラの驚異的なコストパフォーマンスが浮き彫りになります。

まず、直接的なライバルとなるポルシェ 718ケイマンSの0-100km/h加速は4.4秒（PDK）。

GRスープラRZの4.1秒は、これを明確に上回っています。

さらに驚くべきは、はるかに高価な718ケイマンGTS 4.0の4.0秒とほぼ同等の性能を持っている点です。

究極のベンチマーク、911との比較

そして、スポーツカーの象徴であるポルシェ911と比較してみましょう。

最新のポルシェ 911カレラ（992型）の0-100km/h加速は4.1秒（スポーツクロノパッケージ装着時3.9秒）です。

衝撃の事実：スープラ RZと911カレラは同タイム

GRスープラ RZの4.1秒というタイムは、なんと最新のポルシェ 911カレラのベースモデルと全く同じ数値です。

911カレラの価格がスープラRZの2倍以上であることを考えると、これはGRスープラのエンジニアリングレベルがいかに高いかを雄弁に物語っています。

もちろん、911には独自のドライビングダイナミクスやブランドの威信といった付加価値がありますが、純粋な直線加速性能という一点において、GRスープラが911のエントリーモデルと肩を並べたことは、スポーツカー市場のヒエラルキーを揺るがす「ディスラプター（破壊者）」としての存在価値を示していると言えるでしょう。

③GR86の0-100は何秒？

TOYOTA

トヨタのGRブランド内で兄弟関係にあるGR86の0-100km/h加速タイムは、6速MTモデルで約6.3秒です。

この数値をGRスープラのラインナップと比較すると、非常に興味深い事実が見えてきます。

パフォーマンスの逆転現象

MT仕様のGR86（約6.3秒）は、エントリーモデルであるGRスープラ SZ（6.5秒）を明確に上回る加速性能を持っています。

これは、GRブランドが価格に応じた単純な性能序列を意図していないことを示唆しています。

異なる哲学の共存

この逆転現象は、両車が異なるドライビングの哲学を追求した結果です。

GR86
軽量・コンパクトな車体と自然吸気エンジンによる鋭いレスポンスを特徴とする、ピュアなドライビングマシン。ドライバーとの一体感やバランスを重視しています。
GRスープラ
よりパワフルで洗練されたグランドツアラー（GT）としての性格が与えられています。たとえエントリーモデルのSZであっても、スープラというブランドが持つ特別なステータスを提供します。

つまり、トヨタは「どちらが速いか」という一次元的な問いではなく、「あなたはどのような走りを楽しみたいですか？」と問いかけているのです。

ハンドリングの純粋さを求めるならGR86、パワフルで洗練されたGT体験を求めるならGRスープラという、明確な選択肢が用意されています。

④スープラは速すぎると言われる理由

「スープラは速すぎる」という評価は、特に最上位グレードであるRZの価格帯を超越したパフォーマンスに起因します。

前述の通り、800万円という価格でありながら、その2倍以上の価格帯であるポルシェ911カレラのベースモデルと0-100km/h加速で同等のタイムを記録するという事実が、この評価を裏付けています。

一般的なスポーツカー市場では、「価格＝性能」という常識がある程度成り立っています。

しかし、GRスープラRZは、その常識を覆す「ディスラプター（破壊者）」として登場しました。

718ケイマンSよりも安価な価格で、911カレラに匹敵する加速性能を提供するという、驚異的なコストパフォーマンスを実現しているのです。

「速すぎる」は最高の褒め言葉

この「速すぎる」という言葉には、単に絶対的なスピードが速いという意味だけでなく、「この価格でこの速さは信じられない」という驚きと称賛のニュアンスが含まれています。

BMWとの共同開発によって得られた高品質なエンジンとシャシーを、トヨタが戦略的な価格で市場に投入したからこそ生まれた評価と言えるでしょう。

結果として、GRスープラは既存のスポーツカーヒエラルキーに大きな衝撃を与え、多くのカーエンスージアストにとって、憧れのパフォーマンスをより現実的なものにしたのです。

⑤0-100は何秒から速いですか？

「0-100km/hは何秒から速いのか？」という問いに答えるため、現代の自動車市場における加速性能の階層を見てみましょう。

電気自動車（EV）の台頭により、その基準は大きく変化しています。

一般的に、7秒を切ると「高性能」、5秒を切ると「本格的なスポーツカー」の領域に入ると言えるでしょう。

パフォーマンス階層	0-100km/hタイム	代表的な車種
ハイパーカー / EVスーパーカー	3.0秒未満	フェラーリ SF90、ポルシェ 911ターボS
高性能スポーツカー	3.0秒～5.0秒	GRスープラ RZ (4.1秒), ポルシェ 911カレラ
高性能	5.0秒～7.0秒	GRスープラ SZ-R (5.2秒), GR86 (約6.3秒), GRスープラ SZ (6.5秒)
快速	7.0秒～10.0秒	多くのホットハッチや高性能セダン
標準	10.0秒以上	一般的なファミリーカー